マスタードキュメントとサブドキュメント

マスタードキュメントを使用すると、多くの章がある本などの大型ドキュメントを管理できます。 マスタードキュメントは、複数の LibreOffice Writer ファイルのコンテナーとみなすことができます。 個々のファイルはサブドキュメントと呼ばれます。

マスタードキュメントの特徴

注マーク

マスタードキュメントでドキュメントを新規作成したり、サブドキュメントを追加すると、これらのファイルへのリンクがマスタードキュメント上に作成されます。マスタードキュメント上でサブドキュメントの内容を直接編集することはできませんが、ナビゲーターを用いてサブドキュメントを開き、単独のファイルとして編集できます。


スタイルの使用例

マスタードキュメント (master.odm) は、いくつかのテキストとサブドキュメント (sub1.odt および sub2.odt) へのリンクによって構成されます。それぞれのサブドキュメントで、同じ名前 (Style1) の新しい段落スタイルを定義して、使用し、サブドキュメントを保存します。

マスタードキュメントを保存すると、サブドキュメントで作成したスタイルがマスタードキュメントにインポートされます。最初に sub1.odt の新しいスタイルである Style1 がインポートされます。次に、sub2.odt の新しいスタイルがインポートされますが、Style1 は現在すでにマスタードキュメントにあるため、このスタイルは sub2.odt からはインポートされません。

マスタードキュメントに、最初のサブドキュメントで作成した新しいスタイルである Style1 が表示されています。マスタードキュメントの Style1 の段落はすべて、最初のサブドキュメントの Style1 の属性を使用して表示されます。しかし、2 番目のサブドキュメントは自動的には変更されません。sub2.odt ドキュメントを単独で開くか、マスタードキュメントの一部として開くかによって、2 番目のサブドキュメントの Style1 の段落は異なる属性で表示されます。

ヒント

混乱を避けるために、マスタードキュメントとサブドキュメントには同じ文書テンプレートを使用します。これは、ファイル → 送る → マスタードキュメントの作成 コマンドを使用して、見出し付きの既存のドキュメントからマスタードキュメントとサブドキュメントを作成するときに自動的に行われます。


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