特殊タグ

フィールドを含むドキュメントを HTML 形式ドキュメントとして保存する場合、日付、時刻、およびドキュメント情報の各フィールドは、LibreOffice によって自動的に特殊な HTML タグで表現されます。変換されたフィールドの内容は、該当する HTML タグの間に配置されます。これらの特殊な HTML タグは、標準 HTML タグには対応していません。

HTML ドキュメントでは、LibreOffice Writer のフィールドは <SDFIELD> タグで囲まれます。HTML の開くタグには、フィールドの種類、書式、そして特殊フィールドの名前が含まれます。HTML フィルターが認識するフィールドタグの書式は、フィールドの種類によって異なります。

日付と時刻のフィールド

日付と時刻のフィールドの場合、TYPE パラメーターの値は DATETIME です。日付または時刻の書式は SDNUM パラメーターによって指定されます。たとえば、日付は DD:MM:YY で、時刻は HH:MM:SS です。

日付 (固定) と時刻 (固定) のフィールドの場合、日付または時刻は SDVAL パラメーターによって指定されます。

次の表に、LibreOffice がフィールドとして認識する日付と時刻の HTML 特殊タグの例を示します。

フィールド

LibreOffice タグ

日付 (固定)

<SDFIELD TYPE=DATETIME SDVAL="35843,4239988426" SDNUM="1031;1031;DD.MM.YY">17.02.98</SDFIELD>

日付 (自動更新)

<SDFIELD TYPE=DATETIME SDNUM="1031;1031;DD.MM.YY">17.02.98</SDFIELD>

時刻 (固定)

<SDFIELD TYPE=DATETIME SDVAL="35843,4240335648 "SDNUM="1031;1031;HH:MM:SS">10:10:36</SDFIELD>

時刻 (自動更新)

<SDFIELD TYPE=DATETIME SDNUM="1031;1031;HH:MM:SS">10:10:36</SDFIELD>


ドキュメント情報フィールド

ドキュメント情報フィールドの場合、TYPE パラメーターは DOCINFO です。SUBTYPE パラメーターは特殊なフィールドの種類を表示します。たとえば、作成されたドキュメント情報フィールドの場合は SUBTYPE=CREATE です。日付と時刻のドキュメント情報フィールドの場合、FORMAT パラメーターは DATE または TIME です。また、SDNUM パラメーターは使用されている数字書式を示します。SDFIXED パラメーターは、ドキュメント情報フィールドの内容が固定されているかどうかを示します。

固定された日付と時刻のフィールドの内容は SDVAL パラメーターと同じです。それ以外のフィールドの内容は SDFIELD HTMLタグに囲まれたテキストと同じです。

次の表に、LibreOffice がフィールドとして認識するドキュメント情報フィールドの HTML 特殊タグの例を示します。

フィールド

LibreOffice タグ

説明 (固定内容)

<SDFIELD TYPE=DOCINFO SUBTYPE=COMMENT SDFIXED>説明</SDFIELD>

作成日

<SDFIELD TYPE=DOCINFO SUBTYPE=CREATE FORMAT=DATE SDNUM="1031;1031;YY年 QQ">1998年 第1四半期</SDFIELD>

作成時刻 (内容固定)

<SDFIELD TYPE=DOCINFO SUBTYPE=CREATE FORMAT=TIME SDVAL="0" SDNUM="1031;1031;AM/PM HH:MM:SS" SDFIXED>午後 03:58:35</SDFIELD>

変更日

<SDFIELD TYPE=DOCINFO SUBTYPE=CHANGE FORMAT=DATE SDNUM="1031;1031;YY年M月D日(AAA)">98年2月23日 (月曜日)<SDFIELD>


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