複数演算を使用する

列または行の複数演算

データ → 複数演算 コマンドによって、「what if」の問題用の計画ツールが提供されます。表計算ドキュメントに、ほかのセルに保存されている値からの結果を計算する数式を入力します。次に、固定値を入力するためのセル範囲を設定すると、複数演算コマンドが数式に基づいて結果を計算します。

フィールドでは、データ範囲に適用する式へのセル参照を記入してください。列入力セル/行入力セル フィールドでは、式の一部となる対応するセルへのセル参照を記入してください。これについては例で説明されるのが一番です。

単価 10 ドルのぬいぐるみを生産しています。ぬいぐるみ 1 つに付き生産費が 2 ドルかかり、その他に固定費用が年間 10000 ドルかかります。ぬいぐるみをいくつ販売すると、年間利益がいくら見込めるでしょうか。

what-if sheet area

1つの数式に1つの変数を使う計算

  1. 利益の計算には、まず任意の数量 販売個数)、この例では 2000 を入力します。利益は、利益=数量 * (売値 - コスト/個) - 固定費用 という数式で求めます。この数式は B5 に入力します。

  2. D 列に所定の年間売り上げを上から下へ順に入力します。たとえば、500 ~ 5000 を 500 単位で入力します。

  3. D2:E11 の範囲を選択し、これにより D 列の値とその横の E 列の空のセルを選択します。

  4. メニュー データ → 複数演算 を呼び出します。

  5. 入力ボックス 数式 にカーソルを置いてセル B5 をクリックします。

  6. カーソルを フィールドに置いて、セル B4 をクリックします。これは、この数式で B4 (数量) が選択した列の値に置き換えられる変数であることを意味しています。

  7. OK をクリックしてダイアログを閉じます。列 E にさまざまな数量の利益が表示されます。

複数の数式を同時に使った計算

  1. 列E を削除します。

  2. C5 に次の数式を入力して、1個につきの年間利益を求めます: = B5 / B4

  3. D2:F11 の範囲を選択し、これにより 3 つの列を選択します。

  4. メニュー データ → 複数演算 を選択します。

  5. カーソルを 数式 フィールドに置いて、セル B5 ~ C5 を選択します。

  6. カーソルを フィールドに置いて、セル B4 をクリックします。

  7. OK ボタンをクリックしてダイアログを終了すると、利益が 列E に、1個あたりの年間利益が 列F に表示されます。

列と行にわたる複数演算

LibreOffice では、いわゆるクロステーブルで列および行に対し結合されたマルチプル操作を行うことができます。式のセルは行に配置されたデータ範囲と列に配置されたデータ範囲の両方を参照していなければなりません。両方のデータ範囲によって定義された範囲を選択し、マルチプル操作ダイアログを呼び出してください。 フィールドで式への参照を記入してください。行入力セル および 列入力セル フィールドはその式の対応するセルへの参照を記入するために使われます。

変数を2つ使った計算

上の表の 列A と 列B を見てください。今度は年間生産量だけではなく売値も変化させて、利益を計算します。

上記の表に追加入力します。D2 から D11 に、個数 500、1000...と 5000 まで、E1 から H1 に 8、10、15、20 と入力します。

  1. セル範囲 D1:H11 を選択します。

  2. メニュー データ → 複数演算 を選択します。

  3. 入力ボックス 数式 にカーソルを置いてセル B5 をクリックします。

  4. カーソルを フィールドに置いて、セル B1 をクリックします。これは、販売価格 B1 が横方向に入力される変数 (値 8、10、15 および 20) であることを意味します。

  5. カーソルを フィールドに置いて、B4 をクリックします。これは、数量 B4 が縦に入力された変数であることを意味します。

  6. 「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。E2:H11 の範囲にさまざまな販売価格の利益が表示されます。

ご支援をお願いします!