Microsoft Office ドキュメントの変換について
Microsoft Office 97/2000/XP のドキュメントについては、LibreOffice で自動的に開くことができます。ただし、複雑なレイアウトや書式設定を施してある Microsoft Office ドキュメントの場合、そうした機能の中には LibreOffice での扱い方が異なっていたり、サポートされていないものが存在します。このような理由から、変換後のファイルに手作業による若干の修正が必要となるケースも出てきます。どの程度の修正になるかは、おおよそ、ソースドキュメントの構成や書式設定の複雑さに比例します。またLibreOffice は Visual Basic スクリプトを実行することはできませんが、参照用に読み込むことは可能です。
The most recent versions of LibreOffice can load and save the Microsoft Office Open XML document formats with the extensions docx, xlsx, and pptx. The same versions can also run some Excel Visual Basic scripts, if you enable this feature at .
下記の一覧は、変換時に問題となりうる Microsoft Office の機能をまとめたものです。これらは、変換後のドキュメントを使用または変更する際の障害となるというわけではありません。
Microsoft Word
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オートシェイプ
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変更履歴のマーク
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OLE オブジェクト
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一部のコントロールおよび Microsoft Office フォームフィールド
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索引
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表、フレーム、段組
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ハイパーリンクおよびブックマーク
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ワードアート
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キャラクターおよび文字のアニメーション
Microsoft PowerPoint
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オートシェイプ
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タブ、行、段落の間隔
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マスターの背景画像
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グループ化オブジェクト
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一部のマルチメディア効果
Microsoft Excel
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オートシェイプ
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OLE オブジェクト
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一部のコントロールおよび Microsoft Office フォームフィールド
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ピボットテーブル
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新設されたグラフの種類
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条件付き書式
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関数/公式(下記参照)
Calc と Excel の相違点の一例としては、論理値の扱い方があります。A1 と A2セルに、TRUEと入力してください。
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Calc では、数式 =A1+A2 は2という値を返し、数式 =SUM(A1;A2) も2という値を返します。
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Excel では、数式 =A1+A2 は2ですが、数式 =SUM(A1;A2) は0となります。
For a detailed overview about converting documents to and from Microsoft Office format, see the Migration Guide.
パスワードで保護された Microsoft Office ドキュメントを開く
LibreOffice では、パスワードで保護されている以下の種類の Microsoft Office ドキュメントを開くことができます。
Microsoft Office 形式 |
サポートする暗号化方式 |
Word 6.0、Word 95 |
弱い XOR 暗号化 |
Word 97、Word 2000、Word XP、Word 2003 |
Office 97 および 2000 と互換性のある暗号化 |
Word XP、Word 2003 |
古いバージョンの Word からの弱い XOR 暗号化 |
Excel 2.1、Excel 3.0、Excel 4.0、Excel 5.0、Excel 95 |
弱い XOR 暗号化 |
Excel 97、Excel 2000、Excel XP、Excel 2003 |
Office 97 および 2000 と互換性のある暗号化 |
Excel XP、Excel 2003 |
古いバージョンの Excel からの弱い XOR 暗号化 |
AES 128 で暗号化された Microsoft Officeファイルだけを開くことができます。そのほかの暗号化方式はサポートしていません。