ユーザー定義の関数

ユーザー定義の関数は、LibreOffice Calc で次のように操作します:

独自の関数を LibreOffice Basic で定義する

  1. ツール → マクロ → マクロの管理 → LibreOffice Basic を選択します。

  2. 編集 ボタンをクリックして Basic-IDE を開きます。

  3. 関数コードを入力します。ここでは、VOL(a; b; c) 関数を指定します。この関数は、辺の長さが ab、および c の直方体の体積を計算します。

    Function VOL(a, b, c)
    VOL = a*b*c
    End Function

  4. Basic-IDE ウィンドウを閉じます。

    ユーザーが定義した関数は自動的に標準モジュールに保存されるので、いつでも使用できます。この関数を別のコンピューターの Calc ドキュメントでも使用できるようにするには、関数を Calc ドキュメントにコピーします。次の節で詳細が説明されています。

独自の関数をドキュメントにコピーする

「独自の関数を LibreOffice Basic で定義する」の手順 2 で マクロ ダイアログの 編集 をクリックしました。標準設定では マイマクロ → Standard → Module1マクロの記録先 が選択されています。この Standard ライブラリは、ユーザーディレクトリにあります。

ユーザーが定義した関数を Calc ドキュメントにコピーするには、次の操作を行ないます:

  1. ツール → マクロ → マクロの管理 → LibreOffice Basic を選択します。

  2. マクロの記録先 フィールドから マイマクロ → Standard → Module1 を選択した上で 編集 ボタンをクリックします。

  3. Basic-IDE でユーザーが定義した関数のソースを選択して、クリップボードにコピーします。

  4. Basic-IDE を閉じます。

  5. ツール → マクロ → マクロの管理 → LibreOffice Basic を選択します。

  6. マクロの記録先 フィールドから (Calc ドキュメント名) → Standard → Module1 を選択して 編集 ボタンをクリックします。

  7. ドキュメントの Basic-IDE にクリップボードの内容を貼り付けます。

独自の関数を LibreOffice Calc で適用する

Basic-IDE で定義した関数 VOL(a; b; c) は、LibreOffice Calc のほかの組み込み関数と同じ方法で使用できます。

  1. Calc ドキュメントを開いて、セル A1、B1、および C1 に関数の引数の数値である ab、および c を入力します。

  2. カーソルを別のセルに置き、次のように入力します:

    =VOL(A1;B1;C1)

  3. 関数が適用され、結果が選択したセルに表示されます。