ユーザー定義の関数
ユーザー定義の関数は、LibreOffice Calc で次のように操作します:
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Basic-IDE を使用すれば、プログラミングの詳しい知識がなくても、独自の関数を作成できます。
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関数をアドインとしてプログラミングする方法を説明しています。この方法はプログラミングに関する高度な知識を必要とします。
独自の関数を LibreOffice Basic で定義する
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を選択します。
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編集 ボタンをクリックして Basic-IDE を開きます。
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関数コードを入力します。ここでは、VOL(a; b; c) 関数を指定します。この関数は、辺の長さが a、b、および c の直方体の体積を計算します。
Function VOL(a, b, c)
VOL = a*b*c
End Function -
Basic-IDE ウィンドウを閉じます。
ユーザーが定義した関数は自動的に標準モジュールに保存されるので、いつでも使用できます。この関数を別のコンピューターの Calc ドキュメントでも使用できるようにするには、関数を Calc ドキュメントにコピーします。次の節で詳細が説明されています。
独自の関数をドキュメントにコピーする
「独自の関数を LibreOffice Basic で定義する」の手順 2 で マクロ ダイアログの 編集 をクリックしました。標準設定では マイマクロ → Standard → Module1 で マクロの記録先 が選択されています。この Standard ライブラリは、ユーザーディレクトリにあります。
ユーザーが定義した関数を Calc ドキュメントにコピーするには、次の操作を行ないます:
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を選択します。
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マクロの記録先 フィールドから マイマクロ → Standard → Module1 を選択した上で 編集 ボタンをクリックします。
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Basic-IDE でユーザーが定義した関数のソースを選択して、クリップボードにコピーします。
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Basic-IDE を閉じます。
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を選択します。
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マクロの記録先 フィールドから (Calc ドキュメント名) → Standard → Module1 を選択して 編集 ボタンをクリックします。
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ドキュメントの Basic-IDE にクリップボードの内容を貼り付けます。
独自の関数を LibreOffice Calc で適用する
Basic-IDE で定義した関数 VOL(a; b; c) は、LibreOffice Calc のほかの組み込み関数と同じ方法で使用できます。
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Calc ドキュメントを開いて、セル A1、B1、および C1 に関数の引数の数値である a、b、および c を入力します。
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カーソルを別のセルに置き、次のように入力します:
=VOL(A1;B1;C1)
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関数が適用され、結果が選択したセルに表示されます。